月刊基礎知識
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2013年07月号
真夏のメモリーの巻
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ベストセラーを解読するマンスリーブックガイド

今月もまた、ランキングの上位は、百田尚樹のツートップをはじめ、先月までにご紹介済みのものばかり。そうでなければアニメやアイドルの写真集、宗教関係などに占められています。そこで、思い切って、ランキングはまだ下でも、今後売れそうな新書などへとウィングを広げてみました。

そんな中で、堂々とhontoの1位に輝いたのは、東野圭吾『真夏の方程式』。映画化作品でもあり、本と映画の持ちつ持たれつの関係を表す1冊ではあります。

新書で上位に食い込んでいるのは、紀伊国屋新書の2位、アマゾン新書の3位の『騎手の一分』です。内容は、サブタイトル「競馬界の真実」が掛け値なしに示しています。現役の騎手がよくここまで書けたな、という驚きの1冊で、総合でも紀伊国屋書店の13位に入っています。

そして、紀伊国屋新書、honto新書ともに6位にランキングされたのが、近藤誠『余命3カ月のウソ』。前作に続き、もっともっと上昇すること請け合いです。近藤節が冴えわたっています。

紀伊国屋新書7位には、『日本人のための世界史入門』。人気の歴史ジャンルですが、日本史以外でのヒットは珍しい。

新書のような判型で上昇中は『3年間で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』。痛快な本です。いままでのビジネス啓蒙書の逆が書いてある。でも奇をてらっているわけではなく、著者の実践したノウハウがつまっている本だけに、気になります。

単行本ではアマゾン総合13位が『ハダカの美奈子』。ビッグダディと暮らした日々をはじめ、その数奇な人生は、迫力があります。同じころにビッグダディも本を出していますが、ここ時点の売り上げでは、元妻の勝ちです。

執筆者:高木尋士

戦後史ヒストリア「連合赤軍とは何だったのか」

日本を騒然とさせた「あさま山荘」事件から41年。日本の戦後史を語るとき、避けて通れない事件がいくつかあります。その代表的な事例、「連合赤軍」。1970年の安保闘争から新左翼全共闘から赤軍派の誕生まで、今月は赤軍派を「ヒストリア」してみましょう。

執筆者:椎野礼仁
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