月刊基礎知識
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2013年05月号
歴史の認識にも歴史あり、の巻
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「従軍慰安婦」はどう記載されて来たのか

5月13日に行われた橋下徹大阪市長の「慰安婦」発言をきっかけに、「従軍慰安婦問題」は海外メディアを巻き込んで注目を集めるに至りました。「しかし、なぜ、日本の従軍慰安婦問題だけが世界的に取り上げられるかというと、その当時、慰安婦制度っていうのは世界各国の軍は持っていたんですよ」「当時はそういうもんだったんです。ところが、なぜ欧米の方で、日本のいわゆる慰安婦問題だけが取り上げられたか」…と橋下徹大阪市長の発言の一部だが、さて。「現代用語の基礎知識」は「従軍慰安婦問題」をこれまでどう記録して来たのでしょうか。今回は、バックナンバーから関連用語を拾い集めてみました。

ベストセラーを解読するマンスリーブックガイド

忙しい現代人のために、ベストセラー一覧から毎月ご紹介する連載の5月号。

今月は何と言っても、ツートップが君臨しました。

その1は、発売部数が50万部という村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

その2は、昨年の7月の発売からいまだに売れ続けている百田尚樹『海賊とよばれた男』です。上下2巻、たっぷりとした読みごたえです。

ツートップに隠れて岸恵子『わりなき恋』が紀伊国屋総合11位に入っているのは立派。大人のコイバナを味わえます。

また本欄では異色かもしれませんが、山本ゆり『syunkonカフェごはん3』を取り上げてみました。読んでおもしろく、レシピも使いやすい。一粒で二度おいしいい本です(紀伊国屋総合16位)。

その他、ベストセラー作家・浅田次郎の『マンチュリアン・リポート』は著者得意の満州もの。張作霖の謎に迫る白眉の1冊です(honto総合10位)。

そして最後は映画化に伴って、2年ぶりに再浮上した『舟を編む』を紹介します(紀伊国屋総合10位)。

執筆者:高木 尋士
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