袋小路派の政治経済学*[企業買収、堀は埋められた]
今度は、サッポロビールかよ。外資の連中、好き放題やりやがって。今回のサッポロビール買収事件を巡っての、偽らざる感想です。皆さんは、いかがでしょうか?バブル期には、日本は“買う側”をやっていましたが、バブル崩壊以降の長期不況の中、一転、“買われる側”になってしまいました。でも、そんな簡単に行くもんなんですかね?いやいや、実際、そうでもなかったんですよ、かつては。いわゆる「非関税障壁」という堀が、日本経済を幾重にも取り巻いていたもので、黒船外資はそうそう日本には上陸できませんでした。その堀を一つ一つ埋めて行こうということで始まったのが、日米構造問題協議でした。そして、それに従って小泉「構造改革」が進められ、外堀、内堀と埋められていった結果、日本経済は攻め放題の平城となってしまったわけです。“平成の平城”ってやつですね。