外来語の普及から読み解く戦後史〜part.1
戦後の日本はじつに多くの外来語を受け入れて来ました。英語をはじめとする外国のことばや欧文略語、さらに日本人はそれを都合よく言い換えて和製英語も巧みにこしらえています。そもそも漢字を中国から輸入したように、大昔から日本語は外から多くを受け入れて培われて来ているとも言えるわけで、その意味では戦争に負けた後の特別な現象というわけではないのかもしれません。さて、「氾濫」なのかどうかは別としても、戦後60余年のこのカタカナ語の普及ぶりから日本人の足跡を振り返る用語集、第1回は1945年から1960年までをお届けします。
著者:木村傳兵衛