月刊基礎知識
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2005年06月号
安全神話は絵空事になってしまったのかの特集
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事故災害とその周辺のことばを振り返る用語集

事故災害とその周辺のことばを振り返る用語集 2005(平成17)年4月、JR福知山線において脱線事故が発生し、死傷者は600人を越す大惨事となりました。転覆・脱線した列車が線路脇のマンションに激突したというその状況の特異さもセンセーショナルでしたが、その後明らかになったJR西日本の企業体質、一部に行き過ぎも見られた報道合戦、クローズアップされた遺族・被害者の悲惨さなど、さまざまな面で社会的な注目を浴びることになりました。今回は戦後の事故災害とその周辺のことばをお送りします。

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運輸交通と事故に関する数値と単位

運輸交通と事故に関する数値と単位 2005(平成17)年4月、JR福知山線において死傷者多数を出す脱線事故が発生しました。また、旅客機関連の事故(および事故に準ずるミス)に関する報道を目にする機会が増えました。他にも犯罪検挙率の低下など、崩壊しつつあるニッポンの安全神話ですが、神話は神話として永く普遍的なものであってほしいものです。さて、今回は交通運輸や事故に関する数値や単位のお話です。

著者:白鳥 敬

「今度、事故ったら、もんじゃだね」 というコラム

「今度、事故ったら、もんじゃだね」 というコラム 高速増殖炉もんじゅの設置許可の違法性が争われていた事件で、違法性を主張していた住民側勝訴の高裁判決を覆し、違法性はないとする逆転判決が最高裁で下されました。政府べったりのこの国の司法の姿勢を考えれば、予想された結果ではありましたが、通常、「住民側敗訴」の判決が最も出やすい高裁で、住民側勝訴の判決が出ていただけに、住民側の落胆もひとしおだったようです。ナトリウム漏れという深刻な事故を実際に起こしたという事実、その事実の重みも、賞味期限は事故の記憶が辛うじて残る高裁までだったようです。すでに各国が撤退し、もはや日本だけの一人旅となってしまった高速増殖炉開発ですが、このまま突っ走って大丈夫なんでしょうか。下手すれば、チェルノブイリどころじゃないですよ。

イラストレーション・下谷二助

執筆者:土屋彰久
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