月刊基礎知識
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2005年3月号
人間は生きるためには逞しくなれるものだの用語集
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現代用語に見る商売のあれこれ半世紀

現代用語に見る商売のあれこれ半世紀 1990年代後半頃から続く独立・起業ブーム。商売を始めること、またそれを軌道に乗せることはなかなか困難なことではありますが、先行き不透明な昨今、しばらく起業ブームは続くことでしょう。そこで今回は『現代用語の基礎知識』に見る商売のあれこれを。真っ当な商売からグレーゾーンの商売、いつの世にもあるピンクな商売まで、まさに「世に商売の種は尽きまじ」といったところでしょうか。

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ショー化が進む人の死

ショー化が進む人の死 「人は死んでも生き返る」と、大まじめに答える小学生が、すでに30%程度に達しています。一方で、2003年度(04年度は終わったばかりで、まだ統計が出ていません)の自殺者は約3万4000人(1日あたり約93人)、犯罪で殺害された人、約700人(1日あたり2人弱)、04年度(これだけは、早い)の交通事故死者は約7400人(1日あたり約20人)と、自然死、病死、交通以外の事故死を除いても、1日あたり100人を越える「不本意な死」が、発生しています。私たちの生活の中では、死は、ますます身近なものとなってきていますが、逆に、意識の中では、どんどんその現実感が薄れていっているようです。昔の生活では、人の死というのは、会話、電報、電話など、個人的なコミュニケーションにより、身近な人の死について知らされることがことがほとんどでしたが、現代人が毎日見聞きする人の死のほとんどは、テレビで報じられる赤の他人の死です。しかも、そのようにして報じられる人の死の多くが、テレビというショー・ビジネスの世界では、お手軽に視聴率が稼げるネタとして歓迎され、時にはキラー・コンテンツになることも珍しくありません。ブラウン管の中では、人の死がエンタテイメントに化けてしまっています。これでは、現実感が薄れるのも当然と言えましょう。そんなわけで、今回は「ブラウン管の中の人の死」を取り上げてみました。

執筆者:土屋彰久

そのウラではこんなものも・・・の用語集

そのウラではこんなものも・・・の用語集 コインに表と裏があるように、世の中はオモテのコトだけでは成り立ちません。いつの世にも、真っ当なモノの陰にはそうではない数多のモノが存在します。最近でも「ヤミ金融」による被害が相次いだことや元首相経験者のウラ金疑惑なども記憶に新しいところです。少し前、流行った「○○の裏ワザ」といったことばのように、役立つようなものばかりならいいのですが・・・。というわけで今回は「現代用語の基礎知識」に見る「ウラ」「ヤミ」のいろいろをおおくりします。「ヤミ金ということばは戦後すぐにあった」などの意外な事実も分かりますよ。

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比喩としての単位

比喩としての単位 あるモノの大きさや広さなどを表すとき、よく「何々のどれだけ分」という言い方をします。その昔は容積を表すために「丸ビル○○杯分」と言いました。時代は移ろい、「霞ヶ関ビル○○杯分」という表現を経て、現在は「東京ドーム」を単位とすることが多いようです。そういえば以前、「痛みの単位を、鼻毛を抜いた時の痛みを基準に“1ハナゲ”“2ハナゲ”と統一することになった」との噂がネット上でひろまったこともありました。いまでいう「ネットロア」の類でしょうか。さて、今回はそんな「比喩としての単位」のお話を。

著者:白鳥 敬
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