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流行語大賞からキーワード
 

冬ソナ

ヨン様

韓国の俳優ペ・ヨンジュンの愛称。『冬のソナタ』でチュンサンを演じ、日本の韓国ドラマブームに火をつけた。1972年8月29日生まれ。180cm、75kg。1994年韓国KBSテレビ『愛の挨拶』デビュー。日本では、数多くの中年女性を魅了する最高の人気男優に浮上した。その結果がヨン様の称号に表れている。これまで「様」が付けられたアイドルは、ベッカム様(2002年の流行語大賞受賞)、杉様 (杉良太郎)、レオ様(レオナルド・ディカプリオ)ぐらいしか見当たらない。最近では「ヨコ様」と呼ばれる横山裕というアイドルもいるようだが、これはむしろヨン様のパロディネームだろう。

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冬ソナ効果

米紙ニューヨークタイムズは、32歳の男優、ペ・ヨンジュンがドラマのおかげで日本人女性を魅了し、韓日間でおよそ23億ドル(約2400億円)の経済的効果を創出した「23億ドルの男」になった、と伝えた。 ヨン様は、日本の女性が心の中で描いている過去への郷愁と、日本では見られない感情的紐帯感への憧れを刺激している、と分析している。また、『冬ソナ』の影響で、韓国を訪ねた日本人観光客は2004年初めから10カ月間にわたって、およそ40%も急増した、と伝えた。

一方、韓国放送映像産業振興院はNHKと日本第一生命経済研究所の分析資料を引用し、冬ソナ経済効果を紹介しているが、 ドラマ『冬のソナタ』が2004年に韓国と日本の経済に与えた効果は、2兆4156億ウォン(約2416億円)に達するという。

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チェ・ジウ

崔志宇。『冬のソナタ』のヒロイン、ユジンを演じる韓国の女優である。1975年6月11日生まれ。京幾道坡州出身。本名、崔美香。2001年、韓国SBSテレビ『美しき日々』、02年、KBSテレビ『冬のソナタ』、03年、SBSテレビ『天国の階段』 、映画『誰にでも秘密はある』に主演。日本のCMにも多数出演、写真集も人気。身長174cm、血液型はA型。 2005年の日本と韓国の国交正常化40周年を記念した「日韓共同訪問の年」の韓国代表の広報大使に任命された。

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田中美里

女優。2004年、『冬のソナタ』のヒロイン、ユジンを演じるチェ・ジウの吹き替えを担当した。1977年2月9日生まれ。 石川県金沢市出身。96年の「第4回東宝シンデレラコンテスト」審査員特別賞を受賞。97年のNHK「連続テレビ小説 あぐり」のヒロインの座を射止めた。『冬のソナタ』の大ヒットをきっかけに、『美しき日々』などチェ・ジウ主演の韓国ドラマが続々放送となり、一気に声優の仕事が増えた。

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杉様

歌手、俳優・杉良太郎の愛称または敬称。1944年8月14日生まれの杉良太郎は神戸市出身。本名、山田勝啓。俳優として『文五捕物絵図』『遠山の金さん』『新五捕物帳』などに主演し、日本を代表する時代劇スターである。人気の決めポーズである「流し目」に魅了される杉様ファンの勢いは止まるところを知らず、かれこれ20年近く、主演舞台を満員にし続けている。夫人は演歌歌手の伍代夏子。

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韓流

中国語で「はんりゅう」と発音する。1990年代末、台湾や中国で韓国製のドラマや映画、ポップミュージックが流行し、「韓流」とよばれた。その後、この用語は韓国に逆輸入され、日本では2004年に韓流ブームとなった。最初に映画が入って来て、『シュリ』『猟奇的な彼女』『JSA』『純愛中毒』、それにTVドラマの『冬のソナタ』(冬ソナ)、BoAなど韓国歌手、タレントの人気と相俟って火がついた。食も文化も韓国には魅力的なモノが盛りだくさん、ということで旅行・観光産業、さらには韓国語学習のブームにまで韓流パワーは攻め込んできている。

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四天王

英語でthe big four。仏教でいうところの四人の守護神。東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天を指す。または単に、ある部門や臣下・弟子などの中で、最もすぐれている者四人の称。韓国の男性俳優ペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンは「四天王」と称され、「韓流」の象徴的存在となっている。日本の芸能界では「四天王」より一人少ない「御三家」という表現が多用される傾向にあり、例外としては1980年代に人気を博した「ものまね四天王」が挙げられる。

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フランシス・レイ

『冬のソナタ』(冬ソナ)や『美しき日々』といった韓国のTVドラマ、日本人にはどこかで見たような「既視感」がある。どうやら1970年代に一世を風靡した映画や日本の人気TVを手本にして制作されているらしい。たとえば『赤い疑惑』など山口百恵主演のドラマシリーズ、アニメの『キャンディキャンディ』、トレンディドラマの古典『東京ラブストーリー』、そして映画『ある愛の詩』『男と女』などの音楽で世界的にファンの多いフランシス・レイも典型的なアイテム。実際、オリジナルの『冬のソナタ』にはフランシス・レイの有名な曲『白い恋人たち』がBGMとして使われる場面がある。クロード・ルルーシュがグルノーブル五輪をドキュメンタリーにした名作の主題曲だが、残念ながらNHK放送版では「著作権の関係で」ほかのBGMに差し替えられて、聴くことができない。

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ソナタ

クラシック音楽でソナタといえばピアノソナタだけかと思われがちだが、ソナタには様々な楽器向けのものがある。例えばヴァイオリンの独奏によるソナタは,ヴァイオリン独奏ソナタと言われる。オーケストラのためのソナタは交響曲、オーケストラと独奏楽器のためのソナタは協奏曲と呼ばれる。ソナタとは、特定の様式に従って作曲される器楽曲のことを指している。ちなみに、いわゆるベートーヴェンの三大ソナタといえば、第8番ハ短調 作品13《悲愴》、第14番嬰ハ短調 作品27の2《月光》、第23番へ短調 作品57《熱情》である。

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輝く季節の中で

韓国ドラマ『美しき日々』の中で、ドラマのクライマックスやラストシーン、次回予告のBGMなどで頻繁に流される曲は「Remembering Me」という日本のS.E.N.S.(センス)による作品だが、この曲のドラマ音楽としての初出は1995年フジテレビ系で放送されたドラマ『輝く季節(とき)の中で』。石田ひかり、保坂尚輝、中居正広、篠原涼子らが出演した青春名作ドラマ。『美しき日々』を見ていると『輝く季節の中で』の映像が重なって見えて来てしまうというドラマファンが多いのも無理はない。なお、『美しき日々』のサウンドトラック」に「Remembering Me」は収録されていない。

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イ・ジョンヒョン

韓国ドラマ『美しき日々』でチェ・ジウの妹“セナ”役として出演し注目を集める女優。1980年2月7日生まれ。96年女優デビュー 。「光州事件」をテーマにした映画『つぼみ(花びら)』で、死にゆく母を残して光州を去った罪悪感から発狂してしまう少女の役を演じきった。青竜映画祭新人女優賞、大鐘賞新人女優主演賞などを受賞し、99年には歌手としてもデビュー 。韓国国内ではカリスマ的な人気を集め、ドラマの放送で日本にもファンが急増、2004年12月にはNHK紅白歌合戦に出場した。

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日韓友情年2005

1965年6月22日に日本と韓国が国交樹立するために締結した日韓基本条約が40周年を迎える2005年を「日韓友情年2005」として、各種交流事業や文化紹介事業を通じ、日韓両国民のさらなる相互理解と友情を深めることをめざす。日朝と違い、いまの日韓関係からすると当時の状況は想像しにくいが、日韓基本条約は1951年の予備会談から始まり、14年間という長期にわたる交渉を経てようやく締結された。一般的国交関係を定めた日韓基本条約のほか、日韓請求権経済協力協定、日韓漁業協定、在日韓国人法的地位協定など4つの協定を含めて日韓条約と呼ぶ。基本条約では「両国間に外交・領事関係を開設」「1910年8月22日以前の旧条約の無効」「韓国政府は朝鮮における唯一の合法的政府であること」などを定めている。

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