月刊基礎知識
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2003年5〜6月号
安定と落着きのための特集
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「宣言」に効き目はあるのでしょうかの現代用語集

「宣言」に効き目はあるのでしょうかの現代用語集 新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に感染した台湾人医師の旅行・滞在が発覚した関西の諸都市は、とりわけ観光資源の風評被害を避けるべく、「十分な調査を経たうえでの安全宣言」という方法で、これを乗り切ろうとしました。おそらくそれが、考えうる範囲内で最も適切な方法だったのでしょう。しかし現代では、この安全宣言というもの、というより、あらゆる宣言が、“結局は言葉でしかありえない”ために、ある種の危うさをもっています――「本当なのか」という。見通しのあまい安易な宣言や、空理空論の宣言、いいかげんなウソが、かなり長い時間をかけて“宣言される言葉の力”を磨耗させてしまったのです。もったいないことです。

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カルトではない御仁から学んだらどうかの特集

カルトではない御仁から学んだらどうかの特集 日本のみならず世界各地で、しばしばカルト教団絡みの事件が起こります。どうしたらよいものでしょうか。そこで、ここでは長い時代の風雪に洗われて、いまや秩序と穏当の代表となった宗教のキーパーソンからキーワードで“落ち着き”の糸口をさぐってみましょう。

貧乏な幸せの実践アイテムを探せ

貧乏な幸せの実践アイテムを探せ 世の中がもっと貧しくて、しかもみんなが何とか豊かでありたいと思っていた時代に、たくさんの“代用品”が生まれました。貧乏人のパン貧乏人の肉など。今日の目でみるとひどいネーミングですが、ところがどっこい、じつは代用品なのに本物より美味しいもの、味わいのあるものもあったりする。これからはそこらが狙い目。ということで、デフレ時代を生き抜く知恵「poor man's =貧乏人の」の用語集です。

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“白い”の基準と数字の特集

“白い”の基準と数字の特集 白色は、そのイメージさせるものが、プラスの意味で公正・高潔・清潔・神聖…、マイナスの意味で恐怖・死・降伏…ということもあって、黒色とならんで、宗教の色に使われやすい。とはいえ今回は“団体”のイメージカラーとはいえ、電磁波防護の意味をもたされるとは…。せっかくなので今回は、その白色がじっさいにどういう効果をもつかの基準と数字の特集です。

著者:白鳥 敬
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