月刊基礎知識
月刊基礎知識トップページへ バックナンバーへ
日本人は「3」が大好き!新しい「3」の名数総覧
 

中国人も3が好き

三風整頓

本誌1958年版収録。以下、

毛沢東は、1942年2月党学校の開校式における演説で、学風、党風、文風を整頓せよといった。学風を正すとは主観主義をなくすることであり、党風を正すとは派閥主義をなくすることであり、文風を正すとは「党八股(とうはっこ)」(共産党ばりの文章)をなくすることである。

ページの先頭へ 戻る

三大規律

本誌1969年版「人民解放軍」の項より。以下、

1927年8月1日の南昌暴動は中国共産党の指導をうけた軍隊がはじめて成立した日として、いまでは建軍記念日とされている。人民解放軍はこの紅軍の歴史をつぐものである。中華人民共和国憲法は、「中華人民共和国の武装力は人民に属する。その任務は、人民革命と国家建設の成果を守り、国家の主権と領土の完整と安全を守ることにある」(第20条)としている。また中華人民共和国主席は、全国の武装力を統率し、国防委員会主席の任にあたるとしている。人民解放軍の特徴は、毛沢東思想を学んだきわめて思想性が強く、思想水準が高いことである。そして軍隊内に共産党の政治委員がいて指揮員の作戦命令も、政治委員の副署を要するなど、政治委員の地位は高い。「人民の軍隊」であることは、軍隊内の規律の厳格さによって保たれるが、三大規律(正しい政治方向、素朴な工作気風、融通のきく戦略戦術)、八項注意(団結、緊張、厳粛、活発の八字の注意)をまもる軍隊である。また、人民に対する負担を軽減するために、つねに工農業生産に参加することを心がけている。思想水準の高さとともに、理論水準も高く、文芸工作団はりっぱな文芸活動を行なっている。

人民解放軍は階級制度のない軍隊という歴史をもち、55年2月から1965年5月までの10年間の一時期、階級制度を導入したが、現在は指揮員と戦闘員という職務の分業があるだけである。これは国防軍の性質をもった軍隊の思想に対立して人民軍として人民解放軍を維持する思想に発している。こうした軍隊の特徴のために、社会主義革命と社会主義建設において常に積極的な役割を果たしている。66年の文化大革命の高まりにさいしては、軍の機関紙「解放軍報」が実権派に対する闘争をリードする役割を果たした。また、紅衛兵は「人民解放軍に学ベ」をモットーとしている。文化大革命においては、労農大衆がみずからたちあがって実権派とたたかうようにするために、「不介入というかたちの介入」の方針をとっていた。しかし、この革命が実権派に対する奪権闘争に進み、臨時の権力機構をつくる段階になると、積極的に介入して、「軍はだんことして革命的左派の立場にたつ」ことを宣言し、革命派諸団体、革命派幹部とともに三結合の方法で、権力機構に参加した。

ページの先頭へ 戻る

三大革命運動

本誌1969年版収録。以下、

階級闘争、生産闘争、科学実験の3つの実践をいう。これは1963年5月に毛沢東が指導して書いた「当面の農村工作での若干の問題についての中共中央の決定」に述べられている。また66年からはじまる第3次5力年計画の目標としてかかげられた。大衆的な科学実験は、労農兵大衆が文化的に向上して、文化をみずから掌握することである。生産闘争は、労農兵大衆が社会主義建設のための生産の担い手となって、幹部や技術者と結合して、より多く、より速く、より立派に、よりむだなく、社会主義建設をすすめることである。そして、階級闘争とは、労農兵大衆が文化を掌握し、生産をおしすすめることの障害をなす反党、反社会主義の分子とたたかうことである。この3項はきりはなすことができない、ひとまとまりの運動の内容をなす。

ページの先頭へ 戻る

三遊離(サンユウリー)

本誌1974年版収録。以下、

指導層や専門家を戒めて、いわれている言葉。生産実践からの遊離、大衆からの遊離、政治からの遊離を指す。

ページの先頭へ 戻る

三要三不要(サンヤオサンプーヤオ)

本誌1974年版収録。以下、

3つのやるべきことと3つのやってはならないこと。毛沢東が1971年8月中旬から9月12日までにわたって全国を視察し、各地で談話をおこなった。その記録は、「毛主席が外地視察期間において、途中の各地の責任者同志におこなった談話紀要」と題され、72年3月に、党中央から、「中共中央文件12号」として党内に下達された。その冒頭において、毛沢東は、「マルクス主義をやって、修正主義をやらないこと。団結して、分裂しないこと。公明正大であって、陰謀詭計をやらないこと」を希望する、とのべた。これを、「三要三不要」の基本原則という。現在、林彪(リン・ピアオ)はこの基本原則に違反したとされている。

ページの先頭へ 戻る

三門幹部

本誌1974年版収録。以下、

「幹部」は、日本でいえば公務員、事務職員、団体の活動家。いわゆる、ブルー・カラーにたいするホワイト・カラーに当る。「三門」とは、家の門、学校の門、職場の門。現実社会にふれることなく、工リート・コースを歩む連中を指す流行語。

ページの先頭へ 戻る

三害・三廃

本誌1974年版収録。以下、

重化学工業の工場から出る排出物、廃気、廃液、廃物の3つを、中国では公害とはいわず、「三害」とか「三廃」と呼ぶ。中国北東部の吉林市革命委は「一つが分れて2つになる」の毛沢東理論に沿って対策を進め、三廃を原料に工業、農業、生活必需品など約100種の製品を作ることに成功したというもの。

ページの先頭へ 戻る

三種人/三不純

本誌1987年版収録。以下、

1983年の10月に胡耀邦を主任とする整党工作委員会が成立した。整党運動の対象とされているのが三種人と三不純。三種人(3種類の人間)は、<1>文革(→<a href"200211_020212">プロレタリア文化大革命</a>)中に林彪・江青集団に追随して厳重な悪事を行い出世した人間、<2>文革中に徒党を組んで悪事を行い、文革後もひそかに派閥活動を続けている人間、<3>文革中に幹部や民衆を迫害し、機関を破壊して档案(行政書類)を奪い、公私の財産を破壊した人間、を指す。三不純は、思想不純(十一期三中全会以来の思想路線を守らない)、作風不純(堕落して特権を享受する)、組織不純(上記の三種人が組織内に存在している)、である。84年の12月までに、中央と省・自治区レベルの党・軍・行政機関の38万8000人に対する整党工作が完了し、地区・県レベルでの整党が進行中である。幹部の若返り工作も進められ専門知識を備えた40代および50代の若手幹部(第三梯隊とよばれる)が各分野で登用されている。このほか、知識人の大量入党による党の専門化が図られているが、既得権を失うことを恐れる旧幹部の抵抗にあって、難航している。

ページの先頭へ 戻る

3つの1500万人

本誌1989年版収録。以下、

1500万人の在職無業者(就職しているが仕事がない)、1500万人の農村からの都市流人者、1500万人の各企業労働者の不足という矛盾した現象。北京の雑誌「瞭望」が指摘。

ページの先頭へ 戻る
All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS