月刊基礎知識
月刊基礎知識トップページへ バックナンバーへ
“伝統”と“格式”キーパーソンからキーワード
 

鳩山家

鳩山一郎

1883〜1959。衆議院議長、早稲田大学総長などをつとめた鳩山和夫(1856〜1911)の長男。1907年、東京帝大英法科卒業。弁護士を経て、1915年、衆議院議員に。戦前には文部大臣として「滝川事件」(1933年)を起こす。1945年10月、日本自由党を創立し総裁に就任、翌年公職追放にあうが、のち復帰した。1954年より56年まで3次にわたって内閣を組織し、日ソ国交回復、国際連合加盟などの業績を残す。外相をつとめた威一郎の父。由紀夫・邦夫兄弟の祖父。

ページの先頭へ 戻る

音羽御殿

鳩山一郎からの3代が居住した旧鳩山邸の通称。文京区音羽1丁目。96年より「鳩山会館」として一般公開されている。由紀夫・邦夫兄弟の生まれ育った場所でもある。大正13年、岡田信一郎によって設計された英国風の洋館。玄関上部などのステンドグラスには鳩の図柄があしらわれている。岡田は鳩山一郎と同年の生まれ。中学・高校・大学の同窓で親友だった。

ページの先頭へ 戻る

由紀夫ちゃん人形

鳩山由紀夫をモデルにしたキャラクターグッズ。2001年6月発表。1個300円。同年就任した小泉純一郎首相の人気に対抗するため民主党が製作した。首相がライオンをキャラクターに使っている(「シシロー」)のに対し、由紀夫のあだ名「宇宙人」「爬虫類」をイメージさせるデザインで、一般には「かわいくない」などと不評だった。

ページの先頭へ 戻る

資産家

鳩山家は資産家としてして知られ、2000年の衆議院議員資産公開では鳩山由紀夫が23億7200万円で衆議院議員中第2位、邦夫が13億2600万円で同第5位。ただし、邦夫は前回96年の調査時より6億1300万円減少しており、「知人から土地を買ったため」という。ちなみに、やはり資産家として知られる塩川正十郎はこの時、第10位で6億300万円だった。

ページの先頭へ 戻る

鳩山幸(みゆき)

由紀夫の夫人。上海生まれ、神戸育ち。宝塚歌劇団出身(47期・1961年入団)。芸名・若みゆき(愛称・コンちゃん)。1967年退団し、渡米、結婚。10年近いアメリカ生活ののち帰国。滞米中に由紀夫と知り合って再婚する。料理の腕前が評判となり、テレビの料理番組などに出演。著書に『魔法のつえ見つけた』『鳩山家の愛情ごはん』『ようこそ鳩山家へ』などがある。「Have a Nice Time!」「Welcomeよ!」が口癖だという。

ページの先頭へ 戻る

ブリヂストン

世界3大タイヤメーカーの一つ。1931年3月、福岡県久留米市に「ブリッヂストンタイヤ株式会社」として設立。創業者は石橋正二郎(1889〜1976)。その娘・安子は鳩山威一郎の妻で、由紀夫・邦夫兄弟の母親である。鳩山家の盤石さの背景をなす。社名が創業者の姓を英訳したところから来ているのは有名な話。1997年にはF1にも参戦。翌年、二年目にしてブリヂストンタイヤ装着チームとドライバーがワールドチャンピオンを獲得した。

ページの先頭へ 戻る

スタンフォード大学

1885年創立。全7学部。全米で1、2を争う有名総合大学。ノーベル賞受賞者も多数輩出している。シリコンバレー発祥の地としても知られ、たとえばYahooの創業者は、同大学の修士課程の学生2人だった。鳩山由紀夫は東京大学工学部を卒業後、スタンフォード大学の博士課程に進んでいる(経営工学専攻)。政治の道へ進む前は、東工大助手、専修大経営学部助教授をつとめるなど、学者の道を歩んでいた。

ページの先頭へ 戻る

「成長の限界」

1972年、ローマクラブ(1968年に世界の科学者、経済学者などが集結し、活動を開始した民間組織。環境問題をはじめとする人類の危機回避がテーマ)が発表した報告書。環境悪化、資源消費などの傾向が続けば100年以内に地球上の成長は限界に達するとし、成長から均衡への転換を説いた。環境問題の先駆的報告といえる。この書を読んだことで由紀夫は政治家を志したという。

ページの先頭へ 戻る

田園調布

日本屈指の高級住宅地。東急電鉄の創設者・渋沢栄一らによる田園都市構想によって大正時代に開発。田園調布駅の西側にイチョウ並木の道が放射状に延びているのが特徴。学校、郵便局、商店なども計画的に配置された。鳩山由紀夫邸は田園調布3丁目。ほかにも長嶋茂雄、緒方貞子、中内功など著名人が数多く在住。

ページの先頭へ 戻る

「民益論」

由紀夫と管直人の共著。1997年、PHP刊。サブタイトルは「われら官僚主導を排す」。両人と民主党の思想を広めるために書かれた。国民中心主義を基本に据え、官僚から政治家へ政治の実権を取り戻す。地域に主権が存在する国家とネットワーク型意志決定を行う社会を目指す、という内容。

ページの先頭へ 戻る
All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS