月刊基礎知識
著作権について お問い合わせ バックナンバーへ
2002年7月号
「暑いと熱い!の特集」
Topics Topics

がんばれ知事さん!〈地方自治改革〉の用語集

――地方自治のほうが断然オモシロイのではなかろうか、昔っから

昨年の今ごろは小泉さんのことがもっと話されていたはずだ。なのに今は…。

支持率が落ちたから?いやオモシロクないだけだ。

議院内閣制で相互の責任関係がギシギシある国政より、論点もダイレクトな地方政治の方がオモシロイ…そんなことかもしれません。じっさい都知事の話は就任から3年以上たってまだ飽きることがないし、長野県とは関係のないひとでも(じっさい国民のうち長野県関係者の割合は数%しかいないのに)田中知事の失職問題は全国ニュースです。

そういえば、革新自治体ブームのころから“名物”知事(全国的に知られた有名知事)には事欠かないし、ともすればつまらない実務屋とされる内務−自治官僚からの“天下り”組にもすごい人が(鈴木俊一 平松守彦)でたりする。殿様も知事になったりする(細川護煕

今回はちょっと地方政治に注目してみましょう。

戦後の民選知事になってからの地方政治をふりかえってみると、いま活躍している都道府県知事さんもいま以上にオモシロクみえてくる!!

最近、失速したキーパーソンからキーワード

――いっとき国政を沸かせた人たちが軒並みパワーダウン

「大の大人でも責められると存外弱いものだな」

国会議員といえば日本中でも全員あわせて800人もいないという〈選ばれし人たち〉ですし、一般人の想像以上に、修羅場をこえ、場数をふんできた、心身ともにタフな人たちであるはずなのに…。

公の前で自分の倫理を“審査”され(政治倫理審査会)、規則違反で仲間はずれの処分を受ける(自民党党紀委員会)、おわびをしてまわる(おわび行脚)…そうしたさまは、している方もされている方もカッコウのいいものではありませんし、何か「大事じゃないことを大事のようにやっている」子供じみた感じがある。

 それこそなんでやねん!!!

国政が〈不人気〉だというのも道理といえましょう。

夏と暑さの用語集

――“なにしろ暑い”そのコトについて考えてみよう

堪え難いくらい暑い夏が何年か連続で起こると「温暖化でいよいよ地球もヤバイか」なんて安易に言ったりするけれど、確か数年前には冷夏で米不足が問題になっていたはずじゃなかったか…。あれはピナツボ火山噴火の影響でした。さらには「地球は再び寒冷期に入りました」との説が“科学的”に言われていた時期だってそんな昔のことではありません。気象ばかりは何十年何百年何千年のスパンでみてゆくものなので、異常気象だといっても、どれほどのものかは今日明日には分かりません(オゾン層の破壊や温暖化は確実に進行していますが)。

とはいえ夏が暑いことに変わりはない。であれば、夏についてのコトバを調べて、暑さとのつきあい方を考えてみてはいかがでしょうか。

暑い夏を乗りきるための基準・数値

これだけ科学が進歩しても夏そのものを「暑くないものにする」ことはできない。暑い夏の中にいる私たちの「暮らしを多少涼しくする」のが関の山だ。というより逆に科学の進歩で夏が必要以上に暑くされている気配すらある(→ヒートアイランド現象都会の夏は暑い)。とはいえ科学も捨てたものではなくて、「あんまり日に当たるのはよくないぞ(紫外線指数)」とか「ひと雨きそうだな(雷雨がおこる目安は)」などが、数値的にわかると(インターネットとパソコンの世の中になって普通の人でも予測できる)、なにかちょっと〈デキル〉気分になってくる。この夏はこれで乗り切ろう! 執筆:白鳥 敬(サイエンス・ライター)

All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS